【簿記】簿記ってなんぞや?損益計算書、資産、仕訳から勉強してもよく分からない方へ その1
YouTubeで簿記初心者講座たる動画があったので見ていたところ、
これでは結局よく分からんだろうという話し方のものがほとんどだったので、
そんな方の為に導入部分だけ、文章で書いて理解して頂こうとこの記事を書きました。
早速始めましょう。
もし、この活字でアレルギーが出たら、試験に受かる事は難しいと思います。
それほど、簿記の試験の文章はややお堅い書き方をされています。
是非慣れていただきたいです。
(途中に手書き画像が出てきますが、字が綺麗ではありません。ご了承下さい。)
まず、「なぜ簿記が必要なのか」ですが、企業は報告書を作成し、投資してくれている人(株主や債権者など)に公表する義務があります。
その為に、「貸借対照表」と「損益計算書」(他にもありますが割愛)を作成します。
上記を作成する為に簿記が必要なんですね。
で、
まずそれぞれにどのようなものが記載されているか勉強しましょう。
貸借対照表には、「資産」「負債」「資本(≦純資産)」が記載されています。
損益計算書には「収益」「費用」「純利益(純損失)」が記載されています。
この文言がなんぞや?となるわけですよね。
では、貸借対照表に出てくる言葉から見ていきましょう。
このようなTに割られた書類があるんだと思って見て下さい。
まず右側から考えます。(借方・貸方という言葉は今は使いません)
会社を設立・運営する為には、まず資金が要りますね。
どこから資金を得るか、出どころを調達源泉と言います。
支払義務がある、つまりお金を借りたら返さないといけないものを「負債」
支払義務がない、つまりお金を借りたら返さなくてもよいものを「資本」
と言います。
(純資産という文言を使わない理由は、新株予約権などを学習する時に分かると思うので、ここでは敢えて「資本」と言っています)
会社は、半永久的に続くものと考えるので、資本は返さなくていい、というわけです。
例えば、銀行でお金を借りたらその「借入金」は負債に該当しますね。
株主が設立時に「資本金」を出したら資本に該当しますね。
じゃあ株主はどうやって儲けるのか?
その株式を売却したり、会社の儲けた分の一部を配当金として貰ったりして株主は儲けるわけです。
話がやや逸れましたが、
その得た資金をどのように使っているかを運用形態と言います。
もう一つ、資産はキャッシュ獲得能力がある、という言い方もありますが、
簡単にいうと、今すぐ現金にできるものです。
これで、資産・負債・資本の違いは分かりましたね。
簿記の名前は極力抽象的に覚えた方がいいです。
なぜなら、例えば「資産ってなあに?」と聞かれた時に、具体的な「車とか、建物とか、仕入れた商品とか」なんて言うと、勉強していくうちに「結局資産ってなんなんだ?」と思う日がくるからです。
次に損益計算書の話を書きますが、長くなるので次回にします。